もしかして。
あなたがそこにいることはこんなにも美しいと、伝えるのが、哲学ですか？
（最果タヒ）

なぜ？どうして？を哲学者たちは子どものように手放さない。

働くって？人を愛するって？自由って？普通って何？
ひとは死ぬのに何故生きるの？
考えれば考えるほどに覚束なくなる足元。
哲学者はそれでも考え続ける。
でもそれって哲学者でなくとも皆考えていること。
なぜ？どうして？って時間をかけて考えることは何も弱いからじゃない。
日常で遭遇する驚きと発見、悲喜こもごもの生活。
世界をよく見るためにこんなにも心強い一冊はないだろう。

著者：永井玲衣（ながい・れい）
1991年、東京都生まれ。哲学研究と並行して、学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行っている。哲学エッセイの連載なども手がける。独立メディア「Choose Life Project」や、坂本龍一・Gotch主催のムーブメント「D2021」などでも活動。詩と植物園と念入りな散歩が好き。