誰もが被災地に眼をそそいでいた大震災から一年。避難所で生活していた人たちは、ボランティアはどうなったのだろう。被災中心部のように光が当てられなかった辺縁地域は、重荷を背負っていないだろうか。被災民への補償は、今後の地震対策は、町の復興は? こころに傷を負った人たちへのアプローチは、進んでいるのだろうか。
阪神淡路大震災から一年の記録を収めた『昨日のごとく』(1996年刊)より、中井久夫の文章9篇を中心に編集。
精神科医が見て、考えた阪神淡路大震災の一年間。
本書は2011年の4月に編集され、発行された。
著者:中井久夫 出版社:みすず書房 2011 初版 ソフトカバー 175p
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