"紙の雑誌には流れていく情報ではなく、沈殿する感情を刷り込みたいのです。”

『NEUTRAL』『TRANSIT』『ATLANTIS』を創り上げた加藤直徳は雑誌を作ろうにも自己模倣に陥り、新しいものを生み出せず、創作のヒントを得るためインドはタラブックスの工房を訪ねる。タラブックスでは絵本を一枚一枚シルクスクリーンで刷り、手で束ね、糸で綴じていく。その工程を目の当たりにし、「自分でつくる」と決める。
そしてここに自身で刷るリソグラフとオフセット印刷を駆使し、世界のどこにもない、一冊しかない雑誌がここに生まれた。

NEUTRAL COLORS第3号です。
特集「大人になって見る行きたい学校の夢」
2号に続く学校特集。
今号も一旦読み終えるまでに半年はかかりそうで、何度も読み返すことになりそう。
かつてマスター・キートンは「学ぶことが人間の使命」と言ったけれど、この3号が読者や編集者自身に問いかけているのは人間はどうして学ぶのだろう、いつまで学ぶのだろう、ということだと思う。
人は変わり続けるからこそ学び続けなければならない。

個人的に注目したテキストはこちら
「学ぶことの意味」
内容：尹雄大さんが 4 人に聞いた、学校とはなにか
温又柔（作家）山縣良和（ファッションデザイナー）
上間陽子（琉球大学教授）
福森 伸（しょうぶ学園施設長

他にもSEX EDUCATION、大学とは何か、留学、卒業を迎える高校生へのインタビューなど読みどころは尽きない。
岸田繁（くるり）、唐木元、dj snif、宮本 武、中川正子らが参加。

初版5000部