『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』がロングセラーを続けるスズキナオさんの新刊は集英社新書から。
2014年に東京からやって来て大阪に暮らすナオさんは「お笑い」「コナモン」「おばちゃん」といった外部からの一方的なイメージや誇大にデフォルメされた”大阪らしさ”ではなく、街を歩き人と出逢えば分かる”平熱”の大阪に魅せられ、ライターとして発信し続けています。本書では感染症が襲った「密」になれない街を歩き、非常時だからこそ見えてくる大阪の普遍性を探った一冊です。
お散歩は天六から入った「天神橋筋商店街」から始まります。
大阪の方もそうでない方も、そうだ「日常」ってここから始まるんだ、「街」ってこんな風に出来てるんだ、と思い出せるはずです。
【目次】
第1章 天満あたりから歩き始める
第2章 万博開催予定地の「夢洲」を遠くから眺める
第3章 大阪の異界「石切さん」は“西の巣鴨”か
第4章 西九条の立ち飲み「こばやし」最後の日々
第5章 コロナ禍の道頓堀界隈を歩く
第6章 屋台も人も消えた、今宮戎神社の「十日戎」
第7章 夢の跡地「花博記念公園」の今
第8章 船場の昔と「船場センタービル」
第9章 中止と再開を繰り返す四天王寺の縁日
第10章 ベトナムに帰れぬ日々を過ごすアーティスト
第11章 緊急事態宣言明けの西成をゆく、ちんどん行列
第12章 “自分たち世代の大衆酒場”を追求する「大衆食堂スタンドそのだ」
第13章 朝6時から365日営業し続ける銭湯「ユートピア白玉温泉」の今
第14章 道頓堀を立体看板でド派手に彩る「ポップ工芸」
著者:スズキナオ 出版社:集英社 2022 初版 新書 237p
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