blackbird books

カートをみる0点 合計 : 0円

終わりと始まり

太陽のもとではすべてが新しい

「詩歌のモーツアルト」と呼ばれ、1996年にノーベル文学賞を受賞したポーランドの詩人ヴィスワヴァ・シンボルスカ(1923-2012)の詩集。

------
好きといってもー
人はヌードル・スープも好きだし
お世辞や空色も好きだし
古いスカーフも好きだし
我を張ることも好きだし
犬をなでることも好きだ

詩が好きといってもー
詩とはいったい何だろう
その問いに対して出されてきた
答えはもう一つや二つではない
でもわたしは分からないし、分からないということにつかまっている
分からないということが命綱であるかのように
------(詩の好きな人もいる)

------
戦争が終わるたびに
誰かが後片付けをしなければならない
物事がひとりでに
片づいてくれるわけではないのだから

誰かが瓦礫を道端に
押しやらなければならない
死体をいっぱい積んだ
荷車が通れるように
------(終わりと始まり)

後半にノーベル文学賞受賞講演を収録。

著者:ヴィスワヴァ・シンボルスカ 訳・解説:沼野充義 出版社:未知谷2022 9刷 ハードカバー 126p
新刊書籍


状態
状態について
A :
新品同様
B :
汚れや痛みなどが少なく、古書としてきれいな状態
C :
古書として標準的な状態
D :
汚れ、傷みあり

※当店では商品への値段の書き込み、ラベル貼りは行っておりません。

販売価格
1,540円(税込)

sold out

top