「未来」と言うと
それはもう過去になっている。
「静けさ」と言うと
静けさを壊してしまう。
「無」と言うと
無に収まらない何かをわたしは作り出す。
----「とてもふしぎな三つのことば」
「詩歌のモーツアルト」と呼ばれ、1996年にノーベル文学賞を受賞したポーランドの詩人ヴィスワヴァ・シンボルスカ(1923-2012)。
「瞬間」はノーベル賞受賞後初にして当時79歳、最晩年の詩集。
「終わりと始まり」と合わせて是非手元に置いてほしい。
著者:ヴィスワヴァ・シンボルスカ 訳・解説:沼野充義 出版社:未知谷2022 初版 ハードカバー 111p
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