著者の音楽と同じく恐ろしく丁寧で誠実な文章だ。
音楽プロデューサー/DJのtofubeats初の著書。
2018年の終わり、自身最大規模のワンマンを控える中発症した突発性難聴。
年が明け蔓延し始めた感染症。
ここには音楽業界のみならず日本に暮らす人々が体験し得るあらゆることが書かれている。
激動する社会と激動する自身の生活の中でも着実に地に足を着け、耳を澄ませ、怒りと少しのユーモアを交え静かに言葉を乗せる。極めて透明度の高い、素晴らしい一冊。
著者:tofubeats 編集:和久田善彦 ブックデザイン:小山直基 出版社:ぴあ 2022 ソフトカバー 304p
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