著者で装丁家の多聞さんは本書でまずこう述べられます。
人とふれあわずに本を創ることはできない、人とふれあうことは面倒である。
その上で本をつくっているときは「なんでこんなやっかいな仕事をしているんだろう」と頭をかかえるのに、完成すると、「またこんな本をつくりたいな」と思ってしまう。
これは他の仕事にも通ずるのではないでしょうか。
中一で不登校になり、無口でおとなしかった少年が、どのように人と向き合って、本をつくるようになったのか。
多聞さんの物語、そして「本」と「はたらく」の間にある数えきれない人々の物語。
1 学校とセンセイ
2 インドで暮らす
3 絵を描くこと
4 本をつくる
5 日本で暮らす
6 本とはたらく
著者:矢萩多聞 装画:香山哲 出版社:河出書房新社 2022 ソフトカバー 316p
新刊書籍