高熱のこどもとろんと起き上がりアイスクリームが食べたいと言う

歌人東直子の子育てエッセイ。
月刊誌「母の友」で6年間にわたり綴った人気連載「母の風景」が待望の単行本化。
子育ての中で生まれる悩みや疑問を自身の体験や短歌・詩を交えて、きりが晴れるように同じ眼差しで語りかけてくれます。
巻末には小説家の山崎ナオコーラとの対談を掲載。
一日一ページのゆっくりなペースで読んでいけます。
装画をはじめ全編の絵を手がけているのはイラストレーターの塩川いづみさん。

「現代社会の中で子どもを育てるのは、つくづくたいへんなことだと思います。体力も精神力も経済力も求められる上に、常に繊細さが求められます」
「このエッセイでは、ともすると過剰に心配してしまうことになりがちな子育て中の人の気持ちが少しでも楽になってほしいという願いを込めて書きました」。(本書「あとがき」より)