アメリカ人フォトグラファー、ロビン・グローバード(Robin Graubard)の作品集。
1993年にアメリカから東ヨーロッパへ移住した写真家は現地でユーゴスラビア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、コソボ紛争に遭遇する。
カウンターカルチャーやNYパンクシーンの影響を受けていた彼は東ヨーロッパのサブカルチャーに触れると同時に戦禍に空き込まれる人々を大胆なカラー写真で撮影した。
30年未公開だった圧倒的な作品が遂にここに届けられた。
巻末にはバルカン半島を横切った記録としての日記を掲載。
発行はJack Davisonなどの作品などを発表しているロンドンのLOOSE JOINTS。
これは是非手に取っていただきたい。
”1960年代から1970年代にかけて見られたカウンターカルチャーやニューヨークのパンクシーンに触れ育った作者は、90年代初頭に東ヨーロッパに移住した。移住先での生活の中でユーゴスラビア紛争やボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争中のスレブレニツァの虐殺、コソボ紛争に対峙し、密で際立ったカラーを用いた写真でのアプローチをすることで独自の「声」を表現できると気づいた。
個人で活動していた作者は、心の赴くままに数々のストーリーを追った。そこで孤児院や施設、戦争、飢餓をはじめとした苦痛や苦難に出会ったが、それだけではなく、同時にロシアやチェコスロバキア、ブルガリア、セルビア、ボスニアなどの若い人々の間に生まれたサブカルチャーやポスト・ソビエトのアイデンティティが持つ喜びも見出すことができた。
30年もの間未公開のままだった作品も収録する本作は、作者にとって初の主要作品集となる。"
(twelve books)
著者 Author:ロビン・グローバード(Robin Graubard)出版社 publisher:LOOSE JOINTS 2022 softcover 140 x 195 mm 228p カラー/モノクロ
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