ことばが必要だと思った。
マスメディアやSNSを通じて拡散され、あっというまに消え去る情報ではない。世界について一人ひとりの人間が何かを感じ、想像し、考えてきた「時間」という重みをもつことばが必要だと、僕は思った。
(あとがきより)
時々この本はblackbird booksのために作られた本ではないのか?と一人で静かに感動することがある。
もちろんそんなわけはないのだけれど、それでも書店という受け皿としては店頭に配置するだけでぴったりはまったと思う本はある。
大好きなnakabanさんの大好きなコップの絵があり、尊敬する編集者アサノさんが本について、詩について、本屋について書いているという。更にはもう一人の尊敬する編集者島田潤一郎さん(夏葉社)との対談「ことばは個人的なちいさな声を守るもの」も収められているのだから、テーブルに並べないわけにはいかないだろう。
あとは皆さんに手に取って頂くだけだ。
そして僕は「本屋さんに行くと沈黙がある」という散文から読み始める。
カバーの色が変わった第二刷です。
著者:アサノタカオ 装丁:納谷衣美 装画・イラスト:nakaban 発行:サウダージ・ブックス 2022.5 初版二刷 ソフトカバー 123p
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