なぜ、フィールド・レコーディングするのだろうか?
「音を通して、自分を取り巻く世界のことをもう少し詳しく感じてみたいから」
芸術家たちとの対談集「風の人、木立の人」が好評だった音楽家津田貴司の2冊目。
フィールド・レコーディングに携わる7人の音楽家との対話。
音を録るために用意された「スタジオの外」で録ることを本書ではフィールド・レコーディングの定義としている。つまり、世界だ。耳を澄ます音楽家たちの豊穣な世界。音楽的に、哲学的に、知覚的に、彼らは世界を楽しんでいる。
井口寛(録音エンジニア)
高岡大祐(チューバ奏者/録音エンジニア)
Amephone(音楽家/プロデューサー)
柳沢英輔(音文化研究/映像人類学)
笹島裕樹(サウンドアーティスト)
原田正夫(月光茶房店主)
福島恵一(音楽批評/耳の枠はずし/松籟夜話)
まえがき――フィールド・レコーディングの現場
なぜ録音するのか、なにを録音するのか
●井口寛との対話
01 ディスク・レビュー
音質が表象するもの
●高岡大祐との対話
02 ディスク・レビュー
聴くことの野性
●Amephoneとの対話
03 ディスク・レビュー
録音の中でしか行けない場所
●柳沢英輔との対話
04 ディスク・レビュー
なぜ、写真ではなく録音なのか
●笹島裕樹との対話
05 ディスク・レビュー
耳の枠の外部へ
●原田正夫との対話
06 ディスク・レビュー
聴こえない音にみみをすます
●福島恵一との対話
07 ディスク・レビュー
ここではないどこか、いまではないいつか
まとめ|フィールド・レコーディングの可能性 津田貴司×福島恵一
あとがき――録音できない音
編著:津田貴司 出版社:カンパニー社 2022.7 ソフトカバー 253p
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