「残酷なほど力強い本だ。パワフルな絶望。前向きな自滅。」(村上春樹『遠い太鼓』より)
ジャック・ロンドンの自伝的小説。
舞台はロンドン出生の地サンフランシズコの対岸、オークランド。
労働者階級出身で船乗りとして働く主人公(マーティン・イーデン)が美しさと知性を併せ持った上流階級の女性と出会い、文学に目覚め、やがてアメリカを代表する作家になっていく。
「青春」と「悲劇」を絵に描いたような物語だが、そこはジャック・ロンドン、牙を剥き出しにした筆致で読者を捕らえて離さない。
ハードカバー版があっという間に完売になってしまい、白水uブックスでここに復刊。
著者:ジャック・ロンドン 訳:辻井栄滋 出版社:白水社 2022初版 ソフトカバー 536p
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