”本を一冊校正するには、二週間くらいもらえればうれしいですと答えています。”
僕は「え、そんなに短くていいの」と思ってしまった。
本に関わる仕事を始めてから校正の仕事がどれほど大変でどれほど大切な仕事かを日々痛感しているからだ。
無類の本読みでもあった牟田都子さんが出会った天職「校正者」。
そんな風に書物に向き合っているの!そこまで読み込むの!という驚きと感動の連続。
実例と共に綴る思いのたけ。
「校正者にとっては百冊のうちの一冊でも、読者にとっては人生で唯一の一冊になるかもしれない。誰かにとっては無数の本の中の一冊に過ぎないとしても、べつの誰かにとっては、かけがえのない一冊なのだ。」
著者:牟田都子 出版社:亜紀書房 2022 ソフトカバー 255p
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