『フランダースの犬』に流した涙、プラトンの描いた謎の大陸アトランティスから漱石の自転車まで。少年時の読書・想像力の旅・20世紀のモノを巡る透視図。
物語と追憶。
I 少年探検隊
巌窟王/家なき子/ジャングル・ブック/鉄仮面/フランダースの犬/宝島/西遊記/源平盛衰記/王子と乞食/ああ無情/ロビンソン漂流記/海底二万哩
II 架空の旅行記
石の花園/オペラの夢/窓からの眺め/海の発見/巨人の土地/幻の王国/聖アドルフの遍歴/口笛ふいて
III 20世紀博物館
余は、疾風のごとく——自転車/無人の野を行くごとく——兵器/凱歌をあげる鉄の騎士——自動車/ポップ精神の入れもの——漫画/小箱に入った神さま——ラジオ/翼よ、あれがパリの灯だ——飛行機/災難や不幸のない一日は退屈である——テレビ/無数の伝令が走っている——高速道路/白線のなかの肉体——プロスポーツ/まま子はたくましく生きのびる——ブルー・ジーンズ
著者:池内紀 出版社:みすず書房 2004初版 ハードカバー 293p
C(帯付/天シミ他美品)