「東京」という響きにどのような記憶やどのような景色が喚起されるかは見る人、聞く人によって様々だろう。けれど確かなのは誰もその現状を掴めない。「東京」は姿形としても言葉としても変わり続けている。
「東京」を外から内から捉えようとした写真と言葉の本。
「東京」の後ろ姿だけが見えたような気がした、と終着点で語られるこの一冊は「あなた」の「東京」も聞かせて欲しいとファインダー越しにそっと問いかけてくる。

BOOKNERD PAPERBACK LIBRARYの二冊目はポケット写真詩集。