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一本の水平線 安西水丸の絵と言葉

”雨が降ると、傘をさして海辺を歩くのが好きだった。
小さな島がまっ黒く雨に濡れている。
そういう光景をじっと見ていると、自分が雨に溶けて行くような気分になった。”

”今年は東京にも雪が降る。
ぼくは都会の雪景色が好きで、雪が降ってくるとうれしくなる。
雪の夜は深夜にそっと起きて、まだ雪が降っているかどうかたしかめたりする。”

もちろんお会いしたことはないし、もうお会いすることは出来ないが、水丸さんの人柄を溢れた言葉だと思う。遊び心というより子供心みたいなものがあって、それが水丸さんの絵に反映されている。遊びも仕事もプロなのだ。
水丸さんが残した膨大なイラストレーションから70枚を厳選。
印象深い残された言葉が余白にちょうど良い。

著者:安西水丸 出版社:クレヴィス 2022 ハードカバー 111p
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2,200円(税込)

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