はじまりは すでに
おわりを ふくんでいる
のぼった陽は 沈み
芽吹いた花は 枯れ
産まれた私は 死に
この星もいつかは はじけ散る
その理に くつろげたなら
おわりがふくむ はじまりもまた
視えてくるのだろうか
(「はじまり」より)
ーーーーー
島根県出身、現在は沖縄に暮らす詩作家真名井大介の詩集。
10編の詩と画家熊谷隼人の挿絵が収められている。
「いのち」「たましい」が主題に置かれながらも不思議と重みはなく、風通しの良い言葉が並ぶ。「あ、生かされてる」という感覚を掴んだような。
ページは全て「風」を含む袋綴じ仕様。
小さな詩集ですがいつまでも手元に置いておきたくなる一冊です。
4版 限定400部 エディションナンバー入
著者・発行:真名井大介 2024 4版 挿絵:熊谷隼人 ハードカバー 72p
新刊書籍