長女が思春期に入ろうとしている。
何か悩んでいる顔をしている時、怒っている時、悲しんでいる時、何かアドバイスをしようと思うのだが、言い過ぎてもダメ何も言わないのもダメなような気がして上手く言葉を伝えられず話を聞き、最終的にはただ受け入れ、好きなようにしたらいい、と落ち着く。ただこの「好きなようにしたらいい」も放り出しているだけのようでどうも収まりが悪い。「言葉にしなくては分からないよ」も「言葉」を紡ぐのは大人の自分にでさえ難しいのにどの口で偉そうに言えるのかと自戒する。
この本は、そんな時に差し出せる本だろう。
「おやときどきこども」「親子の手帖」の著者、寺小屋ネット代表鳥羽和久さんの新作です。
これまでは主に子を持つ親に語りかけてきましたが今回は直接十代の子どもたちに語りかけています。
同調圧力、社会に適応すること、孤独、恋、勉強、善が偽装された世界、親、お金、夢、
こんな言葉がもし脳内に溢れていたら子も親も手に取って見てください。
第1章 学校に支配されないためのメソッド
第2章 自分独特の世界を生きる
第3章 親からの逃走線を確保する
第4章 お金で回る世界
第5章 勉強という名のレジスタンス
著者:鳥羽和久 出版社:筑摩書房 2022 ちくまプリマー新書 249p
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