アマゾン先住民であるインディオの赤ちゃんには蒙古斑があって、彼らの祖先は氷河期にユーラシア大陸からベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸を南下した来たモンゴロイドだという説を何かで読んでいたのだが本書にも書いてあった。
専門家ではないからもちろんはっきりしたことは分からないが籠、人形、髪飾り、器などの模様に日本のものと繋がるものがあり、納得した。
アマゾン資料館監修による「装う」「営む」各章ごとに掲載されたアマゾンの民具。
アフリカやヨーロッパ、アジアの民具・工芸などの書籍は最近多くあるが、地球の反対側である遠いアマゾンの民具が紹介されるのは珍しいのではないか。
巻末にあるアマゾン地域のフィールドワークを行なってきた文化人類学者山口吉彦さんの文章も是非読んでみて欲しい。
須山悠里のコンパクトなデザインも素晴らしい一冊です。
文:山口吉彦 写真:山本康平 出版社:八燿堂 2022 初版 四六判変形 ソフトカバー 144p
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