20世紀初頭のチェコを代表する革命詩人、イジー・ヴォルケル(1900-24)が、その短い生涯に遺した数多くの童話と詩から精選した、日本初の作品集。
子どもや虐げられた者たちの低い視線に映し出される社会を描いた童話5篇に、故郷モラヴィア地方や性愛をうたった詩や社会的バラッド24篇、さらにカレル・タイゲと共同執筆したマニフェスト「プロレタリア芸術」を収録。
没後まもなく100年。
今もチェコでは広く読み継がれているという。
人間と世界を何とか信じようとするこの時代に発行された意味は小さくない。
カバー装画はやはりジョセフ・チャペック。
素晴らしい製本。
著:イジー・ヴォルケル 訳:大沼有子 本文装画:平岡周平 出版社:共和国 2022初版 ハードカバー184p
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