祖母が愛した迪化街(デイーホワジエ)の名店、母直伝の滷肉(ルーロウ)のレシピ、地元で愛される切仔麺(チエザイミエン)、パイナップルケーキに秘められた歴史…愛すべき台湾の味と家族の記憶。
本業はグラフィックデザイナーである著者は母の死をきっかけに家族の食と暮らしを振り返る懐古的なエッセイ集です。刊行後、台湾では徐々に話題を呼び、台湾文学賞を受賞しました。
台湾女性三代の家族模様が豊かに描かれ、家族の記憶を共に追うだけではなく、台湾の食文化、そしてその食を通して見えてくる台湾の歴史。とてもいい本です。
第1部 飲食と買い物
第2部 麺やお粥など
第3部 明るい宴席
第4部 お茶とお茶請け
第5部 南洋への旅
著者:洪愛珠(ホンアイジュ)訳:新井一二三 出版社:筑摩書房2022 初版 ハードカバー 302p
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