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遠い声を探して 学校事故をめぐる<同行者>たちの記録

たったひとりの子どもを失った両親の、癒えることのない痛み。学校も行政も、日常の回復を急ぎ、その痛みから離れていく。これはまるで私が生きる社会の鈍さそのものだ。だから私も探す。羽菜ちゃんの声を。どれほど難しくても、生のあかしを、その温度を。
(藤原辰史)

小学校のプールで失われた命。なぜ、どうして、事故は起きてしまったのか。受容と忘却の圧力に抗い、「その時」に迫ろうとする両親と同行者たちの苦悩と行動。そこから浮かびあがる学校や行政の姿。同行者の一人として出来事にかかわった文化人類学者が、多声的な語りから亡き人とともに生きることの意味と可能性を考える。

子どもが犠牲者になる痛ましい事件を見聞きする度に足元を掬われ、身体が揺らぐことがある。見聞きしたということは、もう他人事ではないのだと思う。どこまで両親の痛みに近づけることができるだろう。私に出来ることはなんだろう。
著者は並々ならぬ覚悟と努力、そして痛みを持って恐らくこの本を書いた。私も「同行者」になり得るだろうか。



著者:石井美保 出版社:岩波書店2022 初版 ソフトカバー 327p
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状態
状態について
A :
新品同様
B :
汚れや痛みなどが少なく、古書としてきれいな状態
C :
古書として標準的な状態
D :
汚れ、傷みあり

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販売価格
2,970円(税込)

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