私は若返るため、
老化を防ぐため、
健康を維持するため、
あるいは偉業を成し遂げるために
歩くわけではない。
夢を見たり、空想したり、
考えたりするのと同じように、
人間の動きのひとつとして、
軽やかさを求めて歩くのだ。
ージョルジュ・ピカール
フランスの社会学者・人類学者であるダヴィッド・ル・ブルトンが「歩くこと」「旅すること」の可能性をさまざまに深堀りした思索の書。
現代人は座ったまま退屈し、その身体は移動するものではなく運ばれものになっているという嘆きかから始まった「歩く愉悦」への考察。
著者:ダヴィッド・ル・ブルトン 訳:広野和美 出版社:草思社2022 初版 ハードカバー 237p
新刊書籍