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ネオ・ダダの逆説 反芸術と芸術

”60年代に大暴れした前衛美術集団<ネオ・ダダ>とは何だったのか。”

既成の芸術を破壊し、創造する。
反芸術が芸術に反転する。
その活動を検証する他、中心人物でもあった赤瀬川原平と集団に接近していた「美術家」磯崎新にも焦点を当て、非常に濃い論評になっています。
カバー写真は東松照明が撮影した銀座を練り歩く吉村益信と荒川修作。

版元より
前衛美術集団〈ネオ・ダダ〉は、「読売アンデパンダン展」を主な舞台に発表していた美術家が吉村益信のアトリエ「新宿ホワイトハウス」を活動拠点とし、1960年に結成したグループである。当初〈ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ〉と称した彼らの活動期間は極めて短く、破壊的なイメージだけが先行した。しかし、メンバーは美術史的に見ても逸材ぞろいで、吉村、赤瀬川原平、風倉匠ら大分出身の美術家を中心に、篠原有司男、荒川修作、田中信太郎、吉野辰海など才気あふれる若者が集結した。グループ周辺には工藤哲巳や三木富雄、建築家の磯崎新などがいた。この顔ぶれと密度ゆえ、日本の現代美術は〈ネオ・ダダ〉から始まったといっても過言ではない。
街頭での奇矯なパフォーマンスや作品の体(てい)を成さないオブジェの展示など、公衆には理解しがたい過激な作風は数々の論争を巻き起こしたが、フルクサスなど欧米の前衛芸術と時代精神を共有した先駆的な活動であった。記録写真以外に作品をほとんど残さず、解体後はメンバーの半数以上が渡米するなど、グループとしての表現行為の意義や成果が見えにくい面はあったものの、反芸術から非芸術、超芸術など、多様な芸術の様相(モダリティ)と関係し、破壊と創造を繰り返しながら浮上した。
〈ネオ・ダダ〉縁(ゆかり)の地である大分の美術館で長く前衛芸術を考究し、展覧会企画で彼らを検証し続けた美術史家が、満を持して送る「反芸術」論。

著者:菅章 出版社:みすず書房 2022 初版 ハードカバー 336p
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