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眠る木 Sleeping Trees / 上原沙也加

"上原沙也加は、沖縄というものを決して理想化しない。上原の撮る沖縄はどれも優しいが、しかしその底には、断固たる強い決意がある。お仕着せの話法を使うのではなく、あくまでも自分の目で見た、そこにある沖縄を撮るのだ。そしてそれが、例えようもなく美しい。おもろまちのモノレール駅や免税店をそのまま写すことで、これほど美しい作品になるとは、誰も想像もしなかっただろう。ここに写されているのは、あくまでもふつうの、どこにでもある、しかしほんとうに美しい沖縄の姿である。"
『眠る木』帯文 より
岸政彦(社会学者・作家)

沖縄で生まれ、東京で写真を学び、再び沖縄で暮らしながら写真を撮る、上原沙也加の初写真集。
人の写っていない沖縄の風景。俄かに生活の気配が残り、白い光に包まれている。どのページを開いても人の息遣いの跡が見える。そして沖縄の辿った時間の積み重ねと現在。気配と時間を光と影で表現している。

寄稿
・そこで起きたこと そこで続いていること / 柴崎友香(作家)
・路上の詩学 ニューカラーな邦のさみしさの思想 / 仲里効(映像批評家)

”タイトル『眠る木』は、本書に収められたさまざまな木のシルエットと同時に、ギンネムを殊に想起させる。
又吉栄喜が小説「ギンネム屋敷」の扉に、「終戦後、破壊のあとをカムフラージュするため、米軍は沖縄全土にこの木(ギンネム)の種を撒いた」と記すように、沖縄のどこにでも繁茂しているギンネム。土地に根を張ったこの木から、フェンスのような表紙の模様は施された。その上に、明暗のあいだに浮かびながら、マネキンの指の写真はある。”(赤々舎)

著者:上原沙也加 Book Design:鈴木千佳子 出版社 :赤々舎 2023初版 ハードカバー 160p
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