モスクワ出身、京都市在住のアーティスト、エレナ・トゥタッチコワの作品集。
単著としては当店でも非常に好評だった『林檎が木から落ちるとき、音が生まれる』(torch press 2016)以来となります。
作家は人と自然との関係性を主題にし、風景の認識や物語の創造に関心を持って創作を続けて来ました。そして、彼女の作品は「歩行」から始まります。
「歩く、触れる、見る、描く、掘る、捏ねる、書く、聴く、拾う」
エレナ・トゥタッチコワの日々は、そのまま「表現」となり、本書ではその日々で紡いだ詩、エッセイ、写真、ドローイング、映像、セラミックなどが収録されています。
「京都から奈良まで歩く」という短いけれど素晴らしいエッセイが掲載されていますがこれもやはり作品の一つです。