”17 歳で渡欧、巨匠ベジャールやキリアンの寵愛を受けて帰国した舞踊家・振付家、金森穣が日本で選んだのは、茨の道だった。
全国各地に立派な劇場があるのに、なぜ創造・発信をしないのか。
日本に真の意味での劇場文化を築くために、創り手として何ができるのか。
欧州での10 年間の経験から金森が導き出したのは、「劇場専属舞踊団Noism(ノイズム)」を作り、メソッドを構築して舞踊家を育て、作品を創作し、地方から世界と勝負することだった。”
舞踏団として国内外での賞賛を集める裏側には存続のための葛藤と闘争、行政との衝突を続けてきた物語があった。
舞踏に縁はなくとも文化と街、行政と芸術の関係性を考える上で非常に重要な事が書かれており、それらに関心のある方には是非ご一読頂きたい。
著者:金森穣 出版社:夕書房 2023.1 初版 ソフトカバー 260p
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