デビュー以来村上春樹作品を支持してきた文芸評論家風丸良彦による村上春樹翻訳短編作品の評論集。
ムラカミは自身の作品と同じように翻訳においてもアメリカの文化と社会のディテールを繊細に掬い上げていく。
取り上げられた作品はこちら。
グレイス・ペイリー「必要な物」
トルーマン・カポーティ「ティファニーで朝食を」
F・スコット・フィッツジェラルド「カットグラスの鉢」
レイモンド・カーヴァー「ダンスしないか?」
イーサン・ケイニン「慈悲の天使、怒りの天使」
ロナルド・スケニック「君の小説」
ウィリアム・キトリッジ「三十四回の冬」
ラッセル・バンクス「ムーア人」
デイヴィッド・フォスター・ウォレス「永遠に頭上に」
マーク・ストランド「ベイビー夫妻」
W・P・キンセラ「モカシン電報」
ティム・オブライエン「兵士たちの荷物」
ポール・セロー「真っ白な嘘」
アーシュラ・K.ル=グウィン『空飛び猫』
ジェイン・アン・フィリップス「盲目の少女たち」
著者:風丸良彦 出版社:みすず書房 2009 初版 ハードカバー 253p
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