”ことばと生きることはつながっているから、その人一人一人の中にある「言葉の地層」を大切にし、耕していくことが大事だと思いました。”
これは著者の太田さんから頂いた言葉です。
2015年から2016年にかけてカナダのバンクーバーで暮らし、帰国後日本語教師となった太田さん。
新しい言語を学び、獲得する中で「言葉の地層」が出来上がっていくことを実感し、また移民として多言語の世界で生きていくことでその地層が大きく揺さぶられることになり、改めて「日本語」対する目線が変化していったと言います。
過去、現在、未来へと人生と共に言葉も繋がっているという当たり前の事実に気付かされました。そしてそれは当然切り離すことは出来ないのでしょう。
英語ができない移民の主婦として暮らした2年間のカナダ暮らしの記録。
価値観がどんどんひっくり返っていく中、出会う人々の人生に思いを馳せます。
著者・Author : 太田明日香 出版社 publisher:夜学舎 2023 ソフトカバー 175p
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