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深瀬昌久 1961-1991レトロスペクティブ Masahisa Fukase 1961-1991 Retrospective

"「ある対象を撮って、それを捉え得るとは僕は決して思わない。自分にとって大事なことは、その中にどれだけ入っていけるかということ。どれだけ自分を反映できるかということ。ファインダーをのぞく行為自体が肉化したものでありたいということ。〈中略〉写真はもっと自由自在に使えるような気がしてならない。自分の存在をひっくるめての関わり合いができるのではないかと思う」"
深瀬昌久、1969

東京都写真美術館で開催されている同名個展(2023.3.3~6.4)に合わせ刊行された深瀬昌久の作品集。
1960年代から1990年代の初頭に活動した深瀬昌久の軌跡を辿る。

「深瀬昌久は自身の私生活を深く見つめる視点によって、1960年代の日本の写真史のなかで独自のポジションを築きました。それは写真の原点を求めようとする行為でもあり、のちに「私写真」と呼ばれ、写真家たちが向かった主要な表現のひとつとして展開していきます。
深瀬は妻や家族など、身近な存在にカメラを向け、自身のプライベートを晒しながら、自己の内面に潜む狂気に意識を向けていきます。その狂気は、被写体に対する愛ある眼差しと、ユーモラスな軽やかさが混在し、深瀬作品を特別で唯一無二なものにしています。
本書は、代表作である「遊戯」「洋子」「烏(鴉)」「サスケ」「家族」「ブクブク」など、充実した作品群をハンディな判型の中に収載。1960年代から1990年代の初頭に活動した深瀬昌久の軌跡を辿り、その独自の世界に触れるレトロスペクティブです。」(赤々舎)

著者・Author :深瀬昌久 Masahisa Fukase 出版社 publisher:赤々舎 2023 ハードカバー/スリーブケース H220mm × W148mm 216p
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3,300円(税込)

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