”ゲイとして生きることの困難は社会的・制度的な問題と各々の環境に応じた個別具体的な問題が複雑に交錯していて、ただ生きているだけでもそれらに絡め取られ息苦しくなってしまう。書くことでそれらをほどき、交通整理をしてあげることは問題の根本的な解決にはならないかもしれないが、何にどう対処すべきか考える糸口になるはずだ。”
(無意識を手放す)
他人からの一方的な発言や自らの無意識の言動によって、透明人間のようにないものとされてきたゲイとしての自分自身や恋人を、書くことで取り返す試み。
著者は「小さな声を大きく届ける」をコンセプトに岐阜市で開業予定の「本屋メガホン」の店主和田さん。マイノリティとして生きる自分自身の小さな声に耳を傾けることを始まりとしたこと、その信念に触れられる一冊です。
さよならはいつも始まりを含んでいる。
トレーシングペーパーを使った本文を目玉クリップで綴じている仕様。
著者・発行 : 和田拓海 2023 138mm×128mm/全24ページ/目玉クリップ綴じ 表紙 :塩ビ板0.5mm/本文 :トレーシングペーパー
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