二人が対等な関係であるために、「パートナー」という言葉を使っているけれど、心の内では、ステレオタイプな恋人像があり、女性である私は男性から守られるべき、と思っていた。
そんなふうに思う自分が嫌で、パートナーという言葉を使っていたのに、本当に求めていたのはそこでもなく、母親だったと気づいたときには、驚きと同時に、心底理解できる気がした。
(こんな自分と生きる)
一緒にいるのに常に不安で、何かに怯えている。どうしてそうなってしまったのか。
信頼出来るカウンセラーの元に通い、人生を振り返り、トラウマ(外傷)を治療する。
そしてそれを記録する。自分のために、読んでくれているあなたのために。
”誰かのつらさに、大きいも小さいもない”よ、そして何より”愛は時間がかかるんだよ”、(いいタイトル!)と力強いメッセージを受け取った心持ちです。
著:植本一子 装幀:佐々木暁 出版社:筑摩書房 2023 ハードカバー 188p
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