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新たな「生」を始めようとする日々

「彼女はもう苦しんでいないのだから」という文で、「彼女」とは何を、誰をさしているのか?この現在形はどういうことなのか?
(10月29日)

ときおり、ごく短いあいだ、空白の ー無感覚のようなー 一瞬がある。ふとぼんやりする、というのではない。それが恐ろしい。
(10月31日)

ー胸がはりさけそうになったり、いたたまれなくなったりして、ときおり、生がこみあげてくる
(11月15日)

最愛の母アンリエットは1977年10月25日に亡くなる。その死は、たんなる悲しみをこえた絶望的な思いをもたらし、残酷な喪のなかで、バルトはカードに日記を書きはじめた。二年近くのあいだに書かれたカードは320枚、バルト自身によって五つに分けられ『喪の日記』と名づけられた。
『喪の日記』は、最晩年のバルトがのこした苦悩の刻跡であり、愛するひとを失った者が「新たな生」をはじめようとする懸命の物語である。そこから浮かびあがってくるのは、言葉で生かされている者が言葉にすがって立ち上がろうとする静やかなすがたなのである。
(みすず書房)

喪の日記 1977年10月26日-1978年6月21日
日記のつづき 1978年6月24日-1978年10月25日
(新たなつづき) 1978年10月26日-1979年9月15日
日付のない断章
マムについてのメモ
訳註・解説

およそ15年ぶりの新装復刊です。

著:ロラン・バルト 訳:石川美子 出版社:みすず書房 2023.5 新装初版 ハードカバー 304p
新刊書籍

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販売価格
4,840円(税込)

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