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idea アイデア 385 デザインとローカリティ Graphics Interchange にみる関西・東北の実践

世界のデザイン誌、「アイデア」の2019年4月号です。

特集:デザインとローカリティ
Graphics Interchange にみる関西・東北の実践
企画・構成:原田祐馬(UMA/design farm) × アイデア編集部
デザイン:原田祐馬,山副佳祐,岸木麻理子(UMA/design farm),仲村健太郎,中家寿之
編集協力:多田智美(MUESUM)

本特集では,昨年12月に山形市で開催された展覧会「Graphics Interchange」を軸に,グラフィックデザインにおける「ローカリティ」というキーワードについて考察を行う。
同展は,大阪に拠点を置く原田祐馬(UMA/design farm)と,山形に拠点を置く小板橋基希(akaoni)が発起人となり企画されたもので,第一弾の関西→東北展では関西の若手デザイナー6名と原田による2つの展示が行われた。
本誌では,前半部分で若手デザイナーの展示の誌面化を,後半部分ではUMA/design farmとakaoniの仕事を紹介。
各者が「ローカリティ」をどう翻訳するか,誌面を通じて省察を試みる。

Graphics Interchange vol. 01 関西→東北

赤井佑輔
1988年生まれ奈良県出身。2011年に京都造形芸術大学情報デザイン学科卒業。卒業後グラフィックデザイナーとして
grafへ入社。2014年に独立し,paragramという屋号で大阪を拠点に活動。話を聞いて,寄り添うようなデザインを目指してがんばっている。

仲村健太郎
1990年福井県生まれ。京都造形芸術大学情報デザイン学科にてタイポグラフィを専攻し,2013年に卒業。
京都にてフリーランス。京阪神の美術施設や文化施設の広報物や,出版社の書籍からオルタナティブな出版活動まで幅広い射程のブックデザインに取り組む。書かれた言葉とタイポグラフィの関係を,話し言葉とパラ言語(話し手のイントネーションやリズム,ポーズ,声質といった言語外の周辺言語)の関係に置き換えて捉える。
ブックデザインにおいては,内容(メッセージ)に対して,書体の選定や紙質,綴じ方,印刷の方法といった要素を,メッセージの周辺の(パラな)言語として組み立てている。内容そのものとは別のメッセージを持った多声的なブックデザインを試みている。2018年,オーラルコミュニケーションにおけるパラ言語についてリサーチした『Speaking with…』と福永信の掌編小説3篇を活版・写真植字・DTPの3つの方法で印字・印刷した『実在の娘達』を自主出版。

芝野健太
1988年大阪生まれ,大阪在住。印刷会社・ライブアートブックスに所属。主に美術や建築にまつわる印刷物のグラフィックデザインから印刷設計,工程・品質管理までを行い,また印刷設計者の立場からデザイナーと協働して印刷物の制作を行っている。

綱島卓也
1995年神奈川県生まれ。2018年京都工芸繊維大学デザイン・建築学課程卒業。現在は京都工芸繊維大学大学院デザイン学専攻に在学しつつ,フリーランスとして活動。現在に至るまでの実践の対象は,デザイン学や建築学関連の印刷物が多くを占める。タイポグラフィに軸足を置きながら,エディトリアル/グラフィックデザインの可能性と表現を日々模索している。

廣田碧
デザイン事務所でグラフィックデザイナーとして活動後,2015年から家業である看板屋「看太郎」の2代目を継ぐ。
店舗やブランド,イベント,展示などのロゴ・VIのデザインを手がけながら,看板を主軸に,手描きのレタリングやドローイング,グラフィックといった平面のデザインを,さまざまな素材・媒体を用いて空間へ展開することを試み,デザイン→製作→施工までの工程を一貫して担う。看板が持つメディアとしての可能性を探求するための自主企画として『超看板』を2017年に開催,現在は衰退しつつある看板のペイント技術の普及も目指している。

三重野龍
1988年兵庫県生まれ。2011年京都精華大学グラフィックデザインコース卒業。大学卒業後,京都にてフリーのグラフィックデザイナーとして活動開始。美術や舞台作品の広報物デザインを中心に,ロゴやグッズなど,文字を軸にしたグラフィック制作を実践。現在までなんとか生き延びている。

クロージングトーク 交換から見えてくるもの

司会:アイハラケンジ
登壇:赤井佑輔,仲村健太郎,芝野健太,綱島卓也, 廣田碧,三重野龍,原田祐馬,小板橋基希,大原大次郎

UMA/design farm × akaoni

UMA/design farm
2007年,原田祐馬により設立。大阪を拠点に文化や福祉,地域に関わるプロジェクトを中心に,グラフィック,空間,展覧会や企画開発などを通して,理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。「ともに考え,ともにつくる」を大切に,対話と実験を繰り返すデザインを実践。現在のメンバーは,原田祐馬,山副佳祐,西野亮介,津田祐果,平川かな江,若山夏実,岸木麻理子の7人。受賞歴はグッドデザイン2016・金賞,日本サインデザイン最優秀賞,
日本タイポグラフィ年鑑ベストワーク,CSデザイン賞準グランプリなど。

原田祐馬
1979年大阪府吹田市生まれ。京都精華大学芸術学部デザイン学科建築専攻卒業後,IMI7期生として入学。
アーティストの椿昇に師事し,2007 年,UMA/design farm を設立。瀬戸内経済文化圏,DESIGNEASTなどのディレクターを務める。京都造形芸術大学空間演出デザイン学科客員教授。愛犬の名前はワカメ。

UMAとakaoni のデザインよもやま話
チャット対談:原田祐馬 × 小板橋基希

akaoni
2004年設立の山形県に拠点を置くクリエイティブチーム。地域に根ざす〈自然,暮らし,食,技術〉などの魅力をデザインを通して表現。メンバーは代表でデザイナーの小板橋基希をはじめ,ウェブデザイナーの後藤ノブや,コピーライターの空豆みきおなど。グラフィックデザインなどの紙媒体から,ウェブサイト制作まで,地域企業や団体の
ブランディングにも携わっている。「アカるく,すなオニ」をモットーに,ローカルから世界へ,ポジティブなデザインワークを発信。

小板橋基希
1975年群馬県生まれ,大学入学とともに山形に移住。東北・山形に魅せられ,卒業後も山形に定住し,2004年にアカオニを立上げる。日常に潜む,みんなの意識の境界にある幻想のようなものを,愉快な形にすることを目標に,デザインチームのリーダーとして,全国津々浦々に点在するクライアントのさまざまな要望に応えている。

1960年以前の関西のデザイナーたち
インタビュー:永井一正

地域とデザイン 変容する「地域性」 SNS,大学,芸術祭
文:久慈達也

LOCALであることと決裂:イエン・ライナム
文・デザイン:イエン・ライナム
編集:ランディー・ナカムラ 翻訳:大久保エマ

イエン・ライナムは,ニューヨーク州出身で,東京を拠点に活動を行っているグラフィックデザイナー。
2005年の来日以来,現在は国内のクライアントワークを中心としたデザインワークの傍ら,自身のレーベル「Wordshape」からの出版活動や,国内外のデザイン関連書の流通販売,デザイン教育への尽力など,活動の幅は多岐にわたる。
国や地域の属性を拠り所とした20世紀的なデザインを越えて,活動拠点と幅広い制作領域において越境的なイエンの仕事への向き合い方は,より現在的なデザイナーの態度であると言えるだろう。
本稿では彼の生い立ちとともに,その仕事を本人による解説とともに紹介する。

写真集を編む
ルディ・バンダーランス「Still Lifes」シリーズをめぐって
[綴じ込み冊子]ルディ・バンダーランス『Dream』

インタビュー:ルディ・バンダーランス
翻訳:山本真実

グラフィックデザイナーであり,タイプフェイスデザイナーとして知られるルディ・バンダーランスが東京の街をおさめた写真集『Still Lifes, Tokyo』が,昨年Ginko Pressより刊行した。
同書はバンダーランスが近年取り組む「静物(スティルライフ)」をテーマとした写真集シリーズの第三弾。
本稿では「Still Lifes」シリーズを起点に,バンダーランスの写真へのアプローチや出版活動への関心についてインタビューを行った。

出版社:誠文堂新光社 2019 雑誌
B

状態
状態について
A :
新品同様
B :
汚れや痛みなどが少なく、古書としてきれいな状態
C :
古書として標準的な状態
D :
汚れ、傷みあり

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販売価格
2,750円(税込)

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