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出会いの痕跡

千枝子姉は決して順調でなめらかな人生を歩んできたわけではない。その芯の強さは、子どもの頃から読んできた絵本や文学によって与えられたあたたかくやわらかいものによって作られた強さなのではないかと私は思っている。  −舟越桂

父に彫刻家・舟越保武、弟に同じく彫刻家の舟越桂ら芸術一家に育ち、ゴフスタインの絵本を手がけ、すえもりブックを立ち上げた編集者としても知られる末盛千枝子が八十二年間の出会いを振り返る。
出会いがあれば別れがあり、その人生は波乱に富んでいました。その波を乗り越えてきた強さが筆致に現れ、読者の心を確かに打つものがあります。

装画は妹の舟越カンナによるもの。
舟越家の作品や写真も多数掲載。
市原湖畔美術館「末盛千枝子と舟越家の人々 ―絵本が生まれるとき」展記念出版です。

[目次]
口絵: 末盛千枝子の仕事と人生/舟越保武の作品/舟越桂の作品/舟越直木の作品 舟越道子、苗子、茉莉、カンナの作品
末盛千枝子エッセイ ※『岩手経済研究』(2018-2021)連載・新潮社『波』寄稿を改稿
はじめに/第1章:舟越家の人々/第2章:憲彦・武彦・春彦/第3章:松尾だより/第4章:友人たち/ あとがきにかえて「あのほほえみを―天に一人を増しぬ」
寄稿: 「姉・千枝子のこと」 舟越桂(彫刻家)/「舟越家の人々」 末盛春彦(本展ゲストキュレーター)
「末盛千枝子の仕事」 前田礼(本展企画者、市原湖畔美術館館長代理)
末盛千枝子年譜/出版リスト

著者・Author:末盛千枝子 出版社 publisher:現代企画室 2023 ソフトカバー 228p
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販売価格
2,200円(税込)

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