この街をよく知る男が書く日記は、にぎやかなのに、どこか寂しい。
大阪の街がにぎやかなのにどこか寂しいのと同じだ。
ー岸政彦(社会学者・作家)
一読して東京の街のスミからスミまで走っていく大好きで寂しい歌を思い浮かべる。
大阪生まれの編集者と写真家。
文章と写真の交換日記。
時に分かり合い、時にすれ違う、友人や家族。
ままならぬ日々をプールサイドの情景のように描いていく。
写真はやけに夕焼けが心に残る。
寂しさと日々違う色をした一筋の希望を素晴らしいデザインで仕立てたのは京都の中村健太郎。
文:藤本和剛 写真:新田君彦 発行 publisher:poolside books 2023 2刷 ソフトカバー 184p
new 新刊書籍