店頭にいると伊丹十三が若者から老人まで幅広い層に読まれていることを実感する。
今では映画監督としてよりエッセイストとして知られているのではないか。
そして伊丹十三のエッセイと言えばやはり料理だろう。
ひとりの生活者として台所道具を揃え、料理をふるまう。
その台所に立つ様、料理を食べる様、明晰な文章の様に、我々はただ舌鼓を打つ。
執筆されていた料理にまつわるエッセイ、台所道具や器の紹介、レシピ、そして宮本信子ら豪華なゲストへのインタビューも収録。
スパゲッティのおいしい召し上り方――細川亜衣
伊丹さんと台所――中村好文
池内家、父の料理――池内万平
ぼくらの好きな伊丹さん――宮脇誠・吉田昌太郎
伊丹十三の料理本――高橋みどり
風邪のときにつくってくれた親子丼がほんとうにおいしかった――宮本信子
著:伊丹十三 ブックデザイン:岩渕恵子 写真:長野陽一 編集:太田裕子(タブレ)出版社:つるとはな 2023 ソフトカバー 159p
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