”直線は一見意図を感じない形と思われがちだが、極度にコントロールされた線と言える。今となっては床が平らであることは当たり前すぎて、何ら恩恵を感じないが、4本脚の机や椅子が真っ平らな面を前提としてつくられていることを考えると、今の生活空間がいかに直線というものに依存しているかがわかる。もっと平らになるとまた何か別のことが起こるのだろうか。”
日常の些細なものから建築に至るまでに生じている、コントロールされたものとされないものせめぎあい。
建築家中村竜治は、ものや空間を根源的に成立させているこの2つの作用に向き合い、デザインするとはどういうことかを考える。
現代建築家コンセプトシリーズより。
日英バイリンガル表記
著者:中村竜治 出版社:LIXIL出版 2013初版 160p
C(カバーシミ)