「人類の幸福の源は、食にある」
フランスの思想家、ジャック・アタリによる食に関する歴史の分析。
食は政治・経済・文化・産業・性・哲学・環境・芸術、あらゆる物事に結びついている。
食文化の宝庫であるフランスやイタリアは料理を外交に戦略的に用いてきた。
アメリカで生まれたファーストフードやコーンフレークは人を効率よく働かせる目的で作られ、国家戦略に用いられてきた。
富裕層と貧困層の食事の違い、飢餓は何故起こるのか、AIと食、昆虫食、など
食の歴史、それは人類の歴史であり、人類の行く末を知る手がかりになるもの。
はじめに
第一章さまよい歩きながら暮らす
第二章 自然を食らうために自然を手なずける
第三章 ヨーロッパの食文化の誕生と栄光
(一世紀から一七世紀中ごろまで)
第四章 フランスの食の栄光と飢饉
(一七世紀中ごろから一八世紀まで)
第五章 超高級ホテルの美食術と加工食品(一九世紀)
第六章 食産業を支える栄養学(二〇世紀)
第七章 富裕層、貧困層、世界の飢餓(現在)
第八章 昆虫、ロボット、人間(三〇年後の世界)
第九章 監視された沈黙のなかでの個食
第十章 食べることは重要なのか
付属文書 食の科学的な基礎知識
謝辞
訳者あとがき
状態良好
著者:ジャック・アタリ 訳:林昌宏 出版社:プレジデント社 2020 3刷 ハードカバー 384p
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