マス・メディア、あるいはインターネット・メディアの中から坂本龍一は芸術・思想・文化について発信をしていった。
本書では坂本龍一がパフォーマンス元年と称した1984/85年を出発点にマス・メディアの中の芸術家像を探ります。
そして「武満徹との50年を振り返る」(2018年)、「1984/85年のメディア・パフォーマンス」(2019年)、「あるがままのSとNをMに求めて」(2017年)の3つの坂本龍一へのインタビューから過去を振り返り、メディアと芸術(表現)の未来を拡張して行きます。
第1部 マス・メディアの中の芸術家像──1984/85年を中心に
第1章 メディア・パフォーマンスというゲリラ戦
第2章 作曲家・坂本龍一と武満徹という芸術家像
第3章 「1984/85年のメディア・パフォーマンス」のための質問状
第2部 20世紀芸術を超えて──坂本龍一インタビュー
第4章 武満徹との50年を振り返る(2018年)
第5章 1984/85年のメディア・パフォーマンス(2019年)
第6章 あるがままのSとNをMに求めて(2017年)
第3部 音楽のエラボレーション──21世紀の表現へ
第7章 日記という表現形式から
第8章 解体から沈黙へ
第9章 コモンズを求めて──配信者という芸術家像のはじまり
編・著:松井茂、川崎弘二 出版社:フィルムアート社 2023.9 ハードカバー 284p
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