「鳥」「犬ふぐり」が好きで、もう何年も聴いている。
あの寄る辺ない、荒野のような風景はどこからやって来るのか。
その荒野から吹いてくる風に抗う歌はどこから生まれるのか。
詞と共に収められたエッセイも読めば何かわかるかもしれない。
”詞をまとめる作業は、長年使ってきた道具に手入れをするような感覚でした。
ひときれのパン、ナイフ、ランプ。生き抜くために、今一度持ち物チェック。
どうぞ私のかばんを開けて、私をかばんに忍ばせてください。”
折坂悠太
シンガーソングライターの折坂悠太が歌い続けてきた、62曲の(歌)詞集。
ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、書き下ろしエッセイを含む、234P。
サブスクリプションで音楽を“聴き”、ブックレットで歌詞を“見る”ことがなくなりつつある時代に、“読む”テクスト=(歌)詞と向き合うものとして折坂もうひとつの独創「(歌)詞」を読む。
著:折坂悠太 編集:山口博之(good and son)デザイン:山田和寛+佐々木英子(nipponia)出版社:WORDSWORTH(good and son) 2023.10111×154mm/234P/上製本
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