正解のない問いを考え、多様な他者と生きる。
シリーズ「あいだで考える」
人はなぜ、罪を犯してしまうのだろう。
「罪をつぐなう」とは、いったいどういうことだろう。
加害者が被害者を、そして被害者が加害者を「わかる」ことはできるのか。
どうしたら、被害も加害もなくすことができるのか?
元加害者、被害者と、10代の4人が語りあう。
著者の映画作品『プリズン・サークル』は、日本で1か所だけ、刑務所の中で行われている「TC(回復共同体)」という対話による更生プログラムを、20 代の受刑者4人を中心に2 年間記録したドキュメンタリー。本書は、この映画を手がかりに、著者と10 代の若者たちが「サークル(円座になって自らを語りあう対話)」を行った記録である。映画に登場する元受刑者の2 人や、犯罪被害の当事者をゲストに迎え、「被害と加害のあいだ」をテーマに語りあう。
著者:坂上香 装丁:矢作多聞 装画:丹野杏香 出版社:創元社 2023 ソフトカバー 189p
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