デザイナー飯村大樹の雑文集。
飯村さんとは一度食事をしたきりで、どんな人なのかはこの本を読むまで実際のところ知らなかった。この本には彼の心象風景が辿々しく、けれど真剣に書かれている。
傷付きやすい人なんだなと思ったけれど、でもよく考えると傷付かずに生きている人なんているだろうか。傷付きやすい人、だなんて上から目線の自分の思考を恥じた。
寂しさ、悲しさ、空虚さ、などとどうやって付き合って行けばいいのか。
そんな季節を歩む時にこの一冊をお薦めしたい。
著・発行:飯村大樹 2023 装画:佐藤紀子
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