夏が来る たまに忘れそうになる わたしがすごくやさしいことを
駅まではいつもぴったり8分であなたに会わなくなってから2年
この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ
『肌に流れる透明な気持ち』、『満ちる腕』(ともに短歌研究社刊)に続く伊藤紺の第3歌集がナナロク社より登場。
”掲載歌は102首。
その半分以上がまだどこにも出ていないあたらしい歌です。
2023年はわたしにとって、
もっとも短歌と向き合う年になりました。
歌のひとつひとつに今までなかった発光を感じ、
これが、自分の光なんだと気付きました。
この本を書けたこと、一生誇りに思う。
わたしの最高傑作です。”
伊藤 紺
著:伊藤紺 ブックデザイン:脇田あすか 出版社:ナナロク社 2023 ソフトカバー 120p
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