※サイン入ポストカード付
東京を拠点に活動する写真家ayakaendo(遠藤文香)による初の写真集。
遠藤はその空気感と色使いから写真を使ったアート作品だけでなくファッションの世界からも注目を集めている作家です。
本作では作者にとって重要なモチーフである「花」の作品集。
花の美しさや儚さに自身の揺れる気持ちを投影するかのように、写真を転写した布を裂いたり刻んだりすることでその揺らぎを表現する。
”光により露光された花を柔らかな支持体である布にその形を移し替えることで、花は新たな形を手に入れ、その布地は遠藤の意志の力で裂かれることで、そこでしかない今を手にすることになる。そしてそれが紙に貼り付けられた瞬間にその時間は永遠のもへと変化する。
揺れ動く自身の感情の投影か、それとも花が魅せる魔力的な美しさにただ突き動かされたのか、引き裂かれた生地の揺らぎは明滅するストロボライトの光のような強い感情を感じさせる。
まだ、遠藤がアニミズムに辿り着く以前の作品であり、そして現在の遠藤の作品を紐解く上でも重要な鍵となるのが本作品である。”
(roshin books)
750部限定
遠藤文香
1994年生まれ。 東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。 東京を拠点に写真家として活動している。 主な個展に「Kamuy Mosir」(Kitte丸の内、東京/2021)、「The belief in Spritual Beings」(Nadiff Gallery、東京/2022)、「when I see you, you are luminous」(Tokyo International Gallery、東京/2023)など。主なグループ展に「遊歩する分人」(MA2 Gallery、東京/2022)がある。写真新世紀2021 佳作入賞 (オノデラユキ選)。
著者 Author:ayakaendo(遠藤文香)デザイン:加藤勝也 別紙テキスト:村上由鶴 出版社 publisher:roshin books 2023 / cloth hardcover 275mm x 230mm x 18mm 88p
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