気づけばいま、雑貨界が物の世界を逆に覆いかくしつつある。
ほとんどの物が、いつ雑貨屋に連れていってもはずかしくないすがた、かたち、ふるまいを身につけてしまっていて、むしろ雑貨化していない物こそがマイノリティになっているのだ。だとしたらマジョリティとしての雑貨は、もう「雑」という字を捨てて、ふつうに「物」と呼んだらいいじゃないか──本書より
「すべての雑貨」(夏葉社)「雑貨の終わり」(新潮社)に続く西荻窪「FALL」店主三品輝起さんの新作。
インターネットの波打ちぎわで揺れる「物」の考察。あるいは記録。
三品さんの本は出だしがいつも素晴らしい。
今回は自分はお店屋さんごっこをしているのか?という揺らぎについて書かれた「雑貨屋プレイ」から。
著者 Author:三品輝起 出版社:晶文社 2024 初版ソフトカバー 241p
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