「アイヌに会ったことがない」
それって本当ですか?
アイヌの感じている”もやもや”を漫画で表現し、丁寧に解説。
主人公はアイヌにルーツを持つ東京に住む高校生と偶然自分のルーツがアイヌであると分かった北海道の市役所に勤める男性。
日々出会うアイヌとしてのもやもやと無知、無理解、無関心、無配慮、無反省、無化。そしてそこから生まれる言葉。
そのもやもやはどこからやって来るのか。漫画で可視化し、その正体を考察します。
アイヌだけではなくマイノリティへの差別構造が非常に分かりやすく描かれています。どうぞ構えずご一読ください。
第1章 言い出しにくいんです
第2章 差別・ステレオタイプ
第3章 アイデンティティ わたしらしさとアイヌらしさ
第4章 マジョリティの優位性
北原モコットゥナシ(※「シ」はアイヌ語小文字)✕田房永子 特別対談
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解説
北原モコットゥナシ
1976年東京都杉並区生まれ。北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授。アイヌ民族組織「関東ウタリ会」の結成に両親が関わったことで、文化復興や復権運動をはだで感じながら育つ。13歳のころ、北海道に暮らす祖母、トーニンテマㇵの影響でアイヌ語樺太方言や樺太アイヌの文化に関心をもつ。和名は北原次郎太。著書に『アイヌの祭具 イナウの研究』(北大出版会)『ミンタㇻ1 アイヌ民族27の昔話』(小笠原小夜氏と共著、北海道新聞社)など。
漫画
田房永子
1978年東京都千代田区生まれ。漫画家、エッセイスト。2001年、アックスマンガ新人賞佳作受賞。母からの過干渉に悩み、その確執と葛藤を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)を2012年に発行。大きな反響を呼ぶ。他にも『キレる私をやめたい』(竹書房)、『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』(上野千鶴子氏と共著、大和書房)など著書多数。
解説:北原モコットゥナシ 漫画:田房永子 出版社:303BOOKS 2023 ソフトカバー 180p
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