いったいこの世の中にこれまでこんな類の本があったであろうか。
これはあくまで壜という幻想を通して語られた、平成という時代の鎮魂歌であり、
ボトルディギングという新しい領域へ挑んだ、空前絶後の、牧歌的ともいえる記録である。(帯文より)
ガラスびんに取り憑かれ、6万本以上の瓶を収集し、遂には自宅の敷地に私設博物館「ボトルシアター」を作ってしまった庄司太一さんの著作。
ふと出会った瓶に幼少の頃を思い出し、ノスタルジーにつかまったことから全てが始まりました。
瓶との出会い、魅力、ボトルディギングの旅、そういった出来事を文学、美術を交えながら淡々とスケッチするように語ります。
帯は長野まゆみというセンスにも唸る。
こんなに面白い本が稀書になっているのが非常に惜しい。
絶版
著者:庄司太一 出版社:廣済堂出版 2001初版 ハードカバー 246p
C(経年ヤケ・シミ/カバー上部数mm切れ)