”戦争、疫病、異常気象。ふと顔をあげれば、日々の暮らしにさす死の影がますます濃くなる暗い時代がそこにある。花にも歌にも詩にも、この暗さを明るさに変える強さはない。……個としてははかなく弱くても、種のいのちがあまねくつづいていく、そのつよさを信じたい。あまねくつづいていくものに根ざす詩のことば に、美しさに、心とからだをやわらかく広げて待機していたい。”
台湾への旅、東京・豊島・葉山と続く定住と移住の日々、永井宏・原民喜・塔和子ら敬愛する詩人たち。
『読むことの風』に続く編集者アサノタカオの静かな小さな随筆集。
写真:宮脇慎太郎
著者・Author : アサノタカオ 出版社 publisher:サウダージ・ブックス 2024 ソフトカバー 132p
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